法隆寺五重塔の再現が裏付ける、檜の強さと大須賀技建の高い技術。

世界最古の木造建築が檜と構造の強さを証明。

法隆寺五重塔

日本には現存する木造の塔(五重塔、三重塔、多宝塔など)が300基以上あります。その中で法隆寺五重塔は世界最古の木造建築で、8世紀に再建されたと言われていますが、五重塔の心柱は594年に伐採されたとされています。

法隆寺の建物は、ほぼ檜材で造られています。主要な所はすべて樹齢一千年以上の檜が使われており、柱や梁・桁など重要な箇所は、すべて創建当時のままの檜です。地震・台風の多い日本。五重塔が倒れたという記録は一切ありません。

法隆寺五重塔は、建物の中心に太い一本の柱(芯柱)を建てる日本独自の構造で、この芯柱が地震に強い大きな役割を果たしていると考えられています。また、塔の上重と下重は構造的に関係がなく、 上下の部材が、枘穴という溝に枘という突起物をはめているだけのゆるやかな接合が、建物全体をくねくねとしなやかにすることを可能にしています。 初重が右に傾けば二重が左に傾き、三重は右に傾くといった、互いの動きを打ち消し合って全体の揺れを小さくする特殊な構造をしており、1400年以上の長い年月が経った今も倒れたことの無い五重塔は、最高の建築材としての檜の強度と構造上の耐震性の高さを証明しています。

五重塔を再現できる技術の高さ。

大須賀技建では日本の昔ながらの伝統技法を現代に伝えようと、社寺仏閣にも携わってきました。そして、自社倉庫内で法隆寺五重塔を3分の1の縮尺(高さ11m・総檜づくり)で再現し、2009年春に完成しました。取り掛かりから3年以上の月日がかかりましたが、1万を超える部品を手づくりし、改めて伝統の技に感動、この再現によって得た技術を、100年、200年と住める頑丈な家づくりに役立てています。

五重塔を再現